「オペラ王」と呼ばれた作曲家、ヴェルディの生涯を解説します。
ヴェルディはイタリアオペラの傑作を次々に発表し、華々しい業績を残したことで有名ですね。
幼少時代から晩年のまで、ヴェルディの生涯を解説しましょう。
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ヴェルディの生涯を解説!
・生い立ちと学生時代
ジュゼッペ・ヴェルディは、1813年10月10日、現在のイタリア北部で生まれます。幼くして教会オルガニストになるなど、音楽の才能を発揮していました。10歳になると、家を離れて下宿生活を送りながら、上級学校に通い始めます。音楽学校にも通い、作曲や指揮の勉強にも取り組みました。
1832年、18歳になるとミラノへ移り、音楽家として仕事を始めます。22歳のときには、昔から世話になっていたバレッツィという商人の娘、マルゲリータと結婚しました。翌年には長女ヴィルジーニアが、さらにその翌年には長男イチリオが誕生しますが、病のためにヴィルジーニアは亡くなってしまいます。
・家族との死
ヴェルディは、初めてのオペラ創作に取り掛かり、初演は成功を収めます。しかし不幸なことに長男イチリオが亡くなります。さらに、翌1840年には妻マルゲリータも亡くなります。愛する家族を3人とも失ってしまったのです。さらに新作オペラの初演も大失敗に終わり、ヴェルディは創作意欲を失ってしまうのでした。
しかし、再び情熱を取り戻すと、1842年に初演されたオペラ「ナブッコ」が大成功を収め、ヴェルディの名声が一気に高まります。その後は様々な歌劇場から作曲の依頼が舞い込み、意欲的に作曲し続けます。
・順調な作曲活動
ヴェルディは仕事のために各国を訪れながら、オペラを次々に創作していきます。過労などで一時休業する時期もありましたが、順調な音楽活動を続けました。
1847年、オペラ座から依頼を受け、パリに滞在して作曲家活動を行います。また、このころから声楽講師であったジュゼッピーナ・ストレッポーニと同棲生活を始めています。
1831年、2人はイタリアのサンターガタで暮らすようになります。農場経営をしながら、創作活動も続けていました。次々とオペラが初演され、大ヒットとなりましたが、ヴェルディは音楽活動から引退することを考えます。
・晩年の生活
1859年、45歳になると、ついにジュゼッピーナと再婚します。農場で暮らしつつ夫婦で旅行するなど、穏やかな生活を楽しんでいました。しかし、周囲の頼みにより、1861年、国会議員に立候補し当選したのです。しかし、最初から政治への情熱がなかったこともあり、目立った政治活動をすることがないまま任期を終えています。
1861年からは作曲活動を再開し、オペラも生み出し続けるのでした。また晩年のヴェルディは慈善事業にも取り組み、音楽家のための老人ホームを完成させています。
1901年1月27日、ミラノで息を引き取ると、壮大な国葬が執り行われました。
ヴェルディの生涯:まとめ
ヴェルディの生涯をご紹介してきました。一時は政治家になったり、農場経営をしていたりと、あまり知られていないエピソードもあったと思います。
ヴェルディの生涯を思いながら、ヴェルディのオペラを楽しんでくださいね。
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