パウル・ヒンデミットの著作権はまだ有効? 検証してみた
こんにちは、今回は作曲家「パウル・ヒンデミット」の作品に著作権が残っているかどうかについて解説していきたいと思います。
パウル・ヒンデミットは1895年に生まれた作曲家であり、ドイツで生まれました。
主に彼はロマン派より一歩進んだ作風を目指していて、20世紀を代表する音楽家として認識されています
そもそも、著作権はいつになったら切れるのか
作曲家の著作権が切れているかどうか気になるのは、楽譜を閲覧したい時ではないでしょうか?
例えば著作権が切れている楽譜を無料で閲覧できるサイト「imslp」では、ベートーヴェンやバッハなどの楽譜は多く閲覧することが出来ます。
一般に著作権は没後50年有効とされていて、昔の作曲家であれば有に越しているということですね。
しかし、ヒンデミットの著作権についてややこしいのが「戦時加算」という制度が適用されているということです。
ヒンデミットは一時期、戦時加算が適用されている
ヒンデミットはドイツ人として生活していましたが、あるきっかけでアメリカに亡命することになります。
アメリカに亡命したあとに作曲された作品に関しては、戦時加算が適用されるために、著作権が切れているかどうかの確認が必要になっています。
ヒンデミットの著作権は没後50年経過のため切れている
ヒンデミットは、1963年に死去されました。
そのため、単純に計算すると50年後である2014年に著作権が切れていることになります。
しかし、先程の項目でも話したとおり戦時加算という制度の適用により、全ての著作権が2014年に切れているわけではないというのが結論になります。
ヒンデミットの著作権が有効な代表的作品
ヒンデミットの著作権が戦時加算によって未だに保護されている作品の代表例として、「ウェーバーの主題による交響的変容」があります。
この曲は吹奏楽編曲されたことでも有名であり、吹奏楽版でも一定の人気があります。
この曲に関してはパブリックドメインで保護されているためimslpで閲覧することが出来ません。
まとめ:ヒンデミットの著作権は曲によってバラバラ
いかがでしたでしょうか、ヒンデミットは19世紀の作曲家ということもあり未だにすべての作品の著作権が切れていないの現状です。
そのため、ほとんどの作品はimslpで閲覧することが出来ますが、出来ない物もあります。
著作権に関しては国によって法律も様々であり、いつになったら見ることが出来るという計算がややこしいです。
音楽大学の図書館などで閲覧することが出来る場合もあるので、近くにある方は利用してみるのもいいかもしれませんね。