木管楽器は唇が痛い!? 解決方法とその原因を追究!
こんにちは、今回は木管楽器の人も唇が痛くなるという状態について書いていきます。
金管楽器であれば長い時間吹いていると「口がバテる」といって痛くなったり音が出にくくなってしまう状態がありますよね。
では、木管楽器にはその「口がバテる」という状態がないかというと、そうではありません。
ここでいう木管楽器はサックスとクラリネットについてを述べますが、主にこの2の楽器は唇が痛くなる現象が起こります。
サックスとクラリネット奏者が唇が痛くなる現象について、見ていきましょう。
木管楽器の唇が痛い現象は、発音原理からきている!
サックスとクラリネットはシングルリードといって下唇をかぶせて音を出す楽器です。
アンブシュアは自然と下唇が歯にかぶさる状態なので、長時間吹いていると歯型がついてきます。
この歯型が強くついてしまうと「痛い」と感じるようになってしまうのですね。
これは、発音原理的にもしょうがないことであり、特に吹き方に異常があるとか、奏法が間違えているという心配はあまりありません。
たまにサックスとクラリネットで下唇が痛くなるのは吹き方に問題がある!という人もいらっしゃいますが、かなり間違った表現です。
発音原理が下唇に「歯」という鋭いものを当てて音を出しているのですから、極めて当然のことであると言えます。
しかし、下唇が痛くて出血するほどであるというのは危険です。
唇から出血してる場合は高確率で問題あり
楽器を吹いていて出血してしまうのには必ず原因があります。
今回はシングルリードの場合ですが、おそらく噛みすぎのアンブシュアが原因で下唇に負担がかかってしまっています。
たまに冬場など、乾燥している時に楽器を吹いていて唇が切れてしまって出血してしまう場合もありますが、下唇の歯形の所から出血しているのであれば早急に改善が必要です。
まずはアンブシュアを見直すのが一番ですが、歯形などにより仕方ない場合もあります。
その場合はクリーニングペーパーを挟みましょう。
木管楽器を吹いていて下唇が痛い場合の対処法
下唇を痛いまま放っておくのはあまりよくないことです。
演奏中に少しでも「痛い」と感じてしまうのは、音楽に集中できなくなってしまうためできることであれば改善するのがベストです。
一般的な解決策としては、クリーニングペーパーを挟むということが挙げられます。
クリーニングペーパーは高いので百均などで売っているあぶらとり紙を使用する手もあります。
また、管楽器専用にリッププロテクトという商品もあります。
こちらは自分の歯形にフィットさせて型を作ることができ、繰り返し使えるので経済的です。
まとめ:唇が痛いのはある程度仕方のないこと! ただし奏法を見直すチャンスでもある
これらのように、シングルリードの人が下唇を痛がるのは珍しいことではないです。
また、音大生、プロ以上でも演奏する際は必ずクリーニングペーパーを挟むという人もいます。
ただし、ある程度口に圧力がかかってそうなっていることには変わりないので、一度極度に噛みすぎたアンブシュアでないかチェックしてみるのも良いでしょう。
いずれにせよ、痛い状態で演奏することなどあってはいけないので自分なりの対策を施し、良いコンディションで演奏することを心がけましょう。