クラシック音楽に使われるopとは何のこと?他の呼び方も存在するって本当?
こんにちは、今回はクラシック音楽でよく使われる「op」という言葉について解説していきたいと思います。
op.10や、op.20-2など数字の前にopをつけて表記することが多いクラシック音楽ですが、opってそもそもなんのことなのでしょうか?
必ずopが用いられてるかと思いきや、そうでない作品もありますよね…
クラシック音楽によく使われる「op」って何のこと?
それでは、クラシック音楽に用いられるopについてみていきましょう!
クラシック音楽でよく使われているopとは、作品番号のこと
クラシック音楽で曲名を表記する際に登場する「op.」とは、作品番号のことを指します。
op.とは、略称でありOpusが本来の名称となっています。
読み方は、オーパスと呼ばれたりします。
- 「op.」とはオーパスと読み、作品番号のこと
例えば悲愴と呼ばれ親しまれてるベートーヴェンのピアノソナタは、ピアノソナタ8番 op.13 と表記されます。
ピアノソナタ8番ならop.8じゃないの?と思った方もいるかもしれません。しかし、表記はop.13ですよね。
これは、ピアノソナタが8作品目ということであり、ベートーヴェン自体の作品としては13作目という意味になります。
ベートーヴェン自身の13作目に至るまでに、8作品のピアノソナタが作られたという事になりますね。
op.だけでなく、他の表記も存在する! 作曲家によって様々
op.は作品番号を表記するものですので、いくつも作品を作り上げる作曲家では必ず用いられると考えられます。
しかし、op.以外の表記をした作曲家も存在します。
- 作品番号は絶対にop.という訳ではありません
例えばクラシック音楽で有名なモーツァルトでは、作品番号を表すときにop.(オーパス)ではなく、K.という表記を使います。
これはモーツァルトの作品に対して使われるものであり、ケッヘルと呼ばれます。
例えば、モーツァルトの曲場合は「交響曲41番ハ長調 K. 551」と表記されます。
本来ならOp.551 であるところがK.551となっていますね!
- モーツァルトはOp.ではなくK.(ケッヘル)を使用
他にもハイドンであればHob.という表記を使ったりします。
こちらはドイツ語であり、ホーボーケン番号と呼ばれます。
- ハイドンはHob.(ホーボーケン)を使用
作曲家によって作品番号の呼び名は様々なんですね。
日本人作曲家であれば、そのまま作品番号〇〇と表記する場合もあるでしょう。
Op.をはじめとする作品番号は実際の順番じゃない?
作品番号と言えば、その人が作った順番に付けられてると思いますよね?
ただ、クラシック音楽に用いられる作品番号はそうでない場合もあるんです。
その理由としては、出版社が関係してきます。
出版社が楽譜を出版した順番に作品番号を付けられることが多いため、必ずしも作曲した順番にop.が付けられてるとは限らないんですね。
- いつ出版されたか、によっても作品番号が変わる
- 大人の事情で必ずしも作曲した順番に番号が付けられないこともある
クラシック音楽に使われるopという言葉についてのまとめ
いかがでしたでしょうか、クラシック音楽に使われる「Op.」なんだかクラシック音楽の用語という感じがしてカッコいいですよね
op.がどういう数字かが分かることで、その作曲家の作品数がどれくらいなのか、作品番号と曲名の番号の差(ピアノソナタ〇番など)など気にしてみると面白いかもしれません。
もし作曲をされる方は、作品番号の整理のためにも、Op.~と付けてみてはいかがでしょうか?