今回は、フランス印象派を代表するドビュッシーの作品から、ぜひ聴いてもらいたい名曲たちをご紹介します。
また、初心者の人でも簡単に弾けるピアノ曲も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- フランス印象派の代表、ドビュッシーの名曲を紹介!
- ピアノを始めたての初心者さんでも弾ける簡単な曲は?
それでは見ていきましょう!
ドビュッシーの名曲を紹介!聞き覚えのある曲が多いかも?
「牧神の午後への前奏曲」
(筆者は辻井さんの牧神がお気に入りです)
印象的なフルートのソロで始まるオーケストラ曲です。詩人マラルメの詩「牧神の午後」を基に作曲されました。ドビュッシーの出世作です。
半獣神である牧神が、昼寝をしながら夢想する様子を描いています。オーケストラの響きが、夢見心地のけだるい雰囲気を醸し出しています。ロシアの有名ダンサーによってバレエ化もされました。
- 今も愛されるドビュッシーの出世作「牧神の午後への前奏曲」
- 新しい様式を生み出した曲としても知られています
「月の光」
ドビュッシーのピアノ曲の中でも最も人気のある1曲です。
ピアノ曲集「ベルガマスク組曲」の第3曲目として作曲されました。
「ベルガマスク組曲」は、ドビュッシーがイタリア留学中に、ベルガモ地方からインスピレーションを得たことに由来しています。
月の光が降り注ぐ静かな風景を、ピアノが表情豊かに奏でます。流れるような美しい音楽は、最後は空に昇っていくように静かに終わります。ピアノの音色から、月の光の美しさを感じられる、幻想的な名曲です。
- 日本でもCMに使われる「月の光」
- 聴いたことはないぐらい有名な曲であり、美しさを感じられる名曲です。
「亜麻色の髪の乙女」
「前奏曲集第1巻」の8曲目である、有名なピアノ曲です。美しいメロディが、揺れ動きながら流れていきます。風に吹かれる、少女の美しい髪を表しているかのようです。
楽譜2ページに収まる簡潔な作品ですが、うっとりするような優しい響きに包まれています。生まれたものが消えてなくなるように、曲は静かに幕を閉じます。
- こちらもCMに起用されていた楽曲です。
- 難易度が易しめなので、ある程度弾ける方だったらチャレンジしてみる価値あり!
初心者でも簡単に弾けるドビュッシーの曲を紹介!
初心者でも弾ける、比較的易しいドビュッシーのピアノ曲を2曲ご紹介しましょう。ピアノが弾ける方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
「夢」
左手の伴奏にのせて、右手が美しいメロディを歌う曲です。テレビ番組やBGMなどでも使用されることが多いので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
♭(フラット)が1つだけですし、テンポもゆっくりなので、ピアノ初心者の人にもオススメです。ゆったりとした気分で弾けるはずです。
- ピアノ初心者にとって一つの課題である、#や♭の数が1つだけ!
- 左手が伴奏、右手がメロディという簡単な作りで演奏しやすい
「小さい羊飼」
ピアノ曲集「こどもの領分」の第5曲目で、楽譜2ページに収まる短く素朴な作品です。「牧神の午後への前奏曲」とも似た、少し不思議な印象を受ける曲です。
細かい音符が多いのですが、あらかじめ音源を聴いておけば譜読みも早くできるはずですよ。羊飼いが吹く笛の音が、どこか寂しげに響いています。
- 2ページに収まる短編小説的な作品
- 初心者向けでありながらも、ドビュッシーらしさを感じる名作です
ドビュッシーの残した名曲:まとめ
ドビュッシーの名曲と簡単に弾けるピアノ曲、あわせて5曲をご紹介してきました。
今回紹介できなかったドビュッシーの名曲は他にも沢山あるので、ぜひお気に入りの1曲を探してみてくださいね。