今回は、クラシック音楽の印象派についてご紹介します。
印象派の音楽が誕生したいきさつから、印象派の代表的な作曲家、そしてロマン派との違いまで解説していきますね。
ぜひ楽しみながら読んでくださいね。
クラシックの印象派の作曲家ってどういう人達?
印象派のクラシック音楽とは?
19世紀後半、フランスの美術界では印象派と呼ばれる新しいスタイルの画家たちが登場します。
モネ・ルノワール・セザンヌたちです。ぼんやりとした日の出の風景や、光が変化する様子などを描き出しました。
そして、同じフランスの音楽界でも新しい作風の作曲者たちが現れます。
今までの音楽理論に縛られず、わざと不協和音を使用するなど、自由な作曲法を試みたのです。その作曲家たちこそ、印象派の作曲家でした。
印象派の代表的な作曲家はだれ?
印象派の作曲家として最も有名なのは、クロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェルです。
ドビュッシーは、1894年に初演されたオーケストラ曲「牧神の午後への前奏曲」で、新しい音楽を打ち出します。この曲は、けだるい雰囲気や気分を表現した音楽でした。そしてその後も次々に独創的な曲を発表していきます。
また、「オーケストラの魔術師」と呼ばれたラヴェルも、音の響きから色彩を感じさせるような斬新な曲を作曲していきます。
印象派の作曲家とロマン派の作曲家は何が違うの?
ショパンやシューマンらが活躍したロマン派の音楽は、作曲者自身の感情を音楽で表現していました。
誰かを愛する喜び、不条理なことへの怒り、辛い運命への苦しみなどの感情を曲に込めていたのです。
そのため、ロマン派の音楽には、ロマンチックな曲や聴く人の感情を突き動かすような情熱的な曲が多くあります。
その一方、印象派の音楽は…
一方、印象派の音楽は、感情を表現するのではなく、情景や雰囲気を音楽で表現します。
水の揺らめく様子、光が変化する様子、風が吹く瞬間など、自然をテーマにした曲が多く作られました。
また、ある物をテーマにした曲も多くあります。
その物に対する印象や、その物の持つ微妙なニュアンスを音で表現するのです。
それらを表現するために、不協和音を効果的に使う、一般的な和音進行にとらわれない、などの新しい作曲法が使われました。
また、印象派の音楽は、色彩を感じさせる音楽でもあります。音色を聴くことで、温かみのある色、キラキラした色などを、聴く人がイメージできるのです。
印象派の作品には、水・雨・墓・鐘などの言葉がしばしば曲名に使われています。曲名のつけ方からも、ロマン派との違いを感じることができるはずです。
クラシック音楽の印象派について:まとめ
クラシック音楽の印象派について解説しました。
今回の記事を通して、印象派の特徴を理解してもらえたはずです。
現代の私たちが聴いても斬新だと感じる曲も多いので、ぜひ印象派の音楽に触れてみてくださいね。