秋と言えば、芸術の秋ですね。
そこで今回は、秋を感じさせるクラシック音楽の中から、特におススメしたい4曲をご紹介します。
ぜひ曲も一緒に聴いて楽しんでくださいね。
クラシック音楽で秋のイメージな曲4選!
・ヴィヴァルディ作曲 「四季」より「秋」
イタリアの作曲家ヴィヴァルディが残したヴァイオリン協奏曲集のうち、第1曲目から第4曲目が「春」「夏」「秋」「冬」と名前を付けられました。そして、その4曲をまとめて「四季」と呼ばれ、長く親しまれています。
明るく華やかな「春」が最も有名ですが、この「秋」も、落ち着いた秋の風景を表した名曲です。「春」のメロディにもある、軽やかで小気味よい弦楽器の動きも感じ取れます。
葉っぱが色づいた美しい自然をイメージできる曲調ですが、冬の訪れを感じさせるような寂しさも表現されています。
・ドビュッシー作曲 「版画」より「塔」
フランス印象派のドビュッシーが作った、ピアノ曲集「版画」の第1曲目です。
ドビュッシーは、1889年のパリ万博でガムラン音楽に出逢い、強く興味を惹かれました。ガムランとは、インドシナの民族音楽のことです。ドビュッシーは、ガムランを意識してこの曲を作曲しました。
異国情緒あふれる幻想的な響きの中に、絵画的な美しさを感じさせる曲です。美しい風景を思い浮かべることができ、しっとりとした芸術的な気分を味わえます。
・ハチャトゥリアン作曲 「ガイーヌ」より「剣の舞」
秋と言えば運動会シーズンですね。こちらは運動会でよく聴く音楽ですが、実はバレエ音楽の中の1曲なのです。クルド人が剣を持って舞う、戦いの踊りを野性的に音楽で表現しています。
アルメニア人であるハチャトゥリアンは、「剣の舞」の他にも、民族音楽の影響を受けた個性的な曲を数多く作曲しました。
・ムソルグスキー作曲 「展覧会の絵」
最後はアートの秋にぴったりの名曲です。
ロシアの作曲家ムソルグスキーが、亡くなった友人の展覧会を訪れたことをきっかけに作曲したのが組曲「展覧会の絵」です。
10枚の絵が1曲ずつ音楽で表現され、それぞれの合間に「プロムナード」が挟まれます。プロムナードとは、次の絵に向かってムソルグスキーが歩く様子を表した曲です。
最も有名なのは前奏曲である「第1プロムナード」でしょう。冒頭のトランペットのメロディは、誰もが耳にしたことがあるはずです。個性豊かな曲とプロムナードが続き、最後の「キエフの大門」で最高潮に達した音楽は壮大なクライマックスを迎えます、
もともとはピアノ組曲でしたが、後に多くの作曲家によってオーケストラ版に編曲されました。
クラシック音楽は秋にピッタリ! 音楽の世界を楽しもう
今回は、秋を感じるクラシック音楽をご紹介しました。初めて聴く曲もあったのではないでしょうか。
秋は音楽を楽しむのにぴったりの季節です。ぜひ気軽な気持ちでクラシック音楽を楽しんでみてくださいね。