もうすぐクリスマス!
街中でもクリスマスソングを耳にすることが多くなりました。
今回の記事では、そんな冬の季節にピッタリなクラシック音楽をご紹介します。
シーン別に分けてみましたので、その時の気分に合わせて聴いてみてくださいね。
ワクワクした気分になれる!冬にオススメのクラシック音楽3選
冬といえば、やっぱりクリスマス!
子どもたちにとって冬の一大イベントであるクリスマスですが、この時期特有の華やいだ雰囲気に、大人でもなんだか楽しい気持ちになってきますよね。
そこで、聴いているだけでワクワクしてきたり、楽しい気分になれるクラシック音楽3曲を紹介します。
近づいてくるクリスマスを前に、家族みんなで聴くのも楽しいかもしれません。
チャイコフスキー「くるみ割り人形」 【クリスマスの代表!】
チャイコフスキーが作ったバレエ組曲「くるみ割り人形」は、海外でも冬になるととてもよく演奏される楽曲のひとつです。
主人公のクララが、クリスマス・イヴの夜に見た夢の中の世界が物語の舞台なんですよ。
華やかな曲だったり、かわいらしい曲だったり……本当におとぎの国に訪れた気分になれる曲ばかりがぎゅっとつめこまれています。
普段バレエになじみがなくても舞台美術や衣装が華やかで見やすく、耳だけではなく目も楽しめるファンタジー作品です。
アンダーソン「そりすべり」
クリスマスといえば、アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」はいかがでしょうか?
クリスマスソングの超定番曲ともいえるこの曲は、もともと馬がそりを引いている場面をイメージして作られた楽曲です。
しかし「シャンシャン」という鈴の音がいかにもクリスマスらしく、トナカイに乗ったサンタクロースを思い出させますよね。
クリスマスまでのワクワクする期間に、ぜひ家族で聴いてもらいたい一曲です。
ワルトトイフェル「スケーターズ・ワルツ」
クラシックのクリスマスコンサートでも演奏されることが多い、フランスの作曲家ワルトトイフェルの「スケーターズ・ワルツ」もオススメです。
19世紀のフランス・パリの上流階級で流行したスケート。
そんなスケートをする人々を描いた作品です。
上品かつ軽快なワルツのリズムを聴いていると、なんだか晴ればれとした気分になりませんか?
氷上のフィギュアスケーターのように、思わずくるくると踊り出したくなってしまう一曲です。
しっとり静かな冬の夜に聴きたいクラシック音楽4選
クラシック音楽は、元は教会音楽として中世の時代に生まれました。
そのため、神にささげるための厳かな楽曲がとても多く作られています。
ここでは、神聖な雰囲気の楽曲や、静かな冬の夜に似合いそうな曲を集めてみました。
ぜひゆったりとした気持ちで聴いてみてくださいね。
バッハ「主よ人の望みの喜びよ」
バッハの楽曲の中でも、とても有名な曲のひとつです。
寒い日の夜でも、穏やかで美しい旋律が心を解きほぐすように落ち着かせてくれるでしょう。
また、この曲はオーケストラ曲だけではなく、ピアノやバイオリンなどさまざまな楽器用に編曲・演奏されています。
同じ曲でも、楽器の音色によって雰囲気が違って聴こえたりするので、ぜひあなたのお気に入りの一曲を見つけてみてくださいね。
バッハ「主よ人の望みの喜びよ」はさまざまな編曲があるので、聴き比べてお気に入りを見つけて
シューベルト「アヴェ・マリア」
もともとは「湖上の美人」という物語の一場面で、主人公が聖母マリアへ救いを求めている内容の詞にシューベルトが曲をつけたものです。
優しく穏やかなメロディーや歌声が心地よく、聴いていると少しずつ心が癒やされていくに違いありません。
静かな冬の夜だけでなく、なんとなく気分が沈んだときやイライラしているときにもオススメの一曲です。
シューベルト「アヴェ・マリア」の優しいメロディーは、落ち込んだりイライラしたりしたときにおすすめ
メンデルスゾーン「天には栄え」
メンデルスゾーンの作ったメロディが用いられているこの曲は、伝統的なクリスマスの賛美歌(キリストをたたえる歌)です。
歌詞の内容は、イエス・キリストの誕生を天使たちが喜び歌っているというもの。
さまざまな編曲がありますが、聖歌隊の歌唱とパイプオルガンによる演奏がスタンダードです。
教会に響き渡る美しく厳かな音と歌声は、信仰者でなくても素晴らしく感じ、感動できるのではないでしょうか。
神々しくも喜びに満ちあふれた一曲です。
パルムグレン「星はきらめく」
北欧・フィンランドの作曲家パルムグレンによるピアノ曲です。
あまりメジャーな作品ではないかもしれませんが「星はきらめく」というタイトルがピッタリのとてもきれいな曲なんですよ。
目を閉じて聴いていると、まるで北欧の夜空にきらめく星々が目に浮かぶよう。
静かな冬の夜に、暖かい飲み物を飲みながら聴いてほしい一曲です。
年の瀬にピッタリ!一年の締めくくりに聴きたいクラシック音楽3選
クリスマスが終わると、いよいよ一年の締めくくり。
そんな年の瀬にピッタリのクラシック音楽を3曲ご紹介します。
どれもクラシックの年末コンサートなどで演奏されることの多い楽曲で、聴いていると「終わりよければすべてよし」と思えてくる楽曲ばかりですよ!
ヘンデル「メサイアより《ハレルヤ》」
ヘンデルのオラトリオ「メサイア」の中の一曲。
オラトリオとは、歌詞に物語性がある宗教曲のことを主に言い、日本では「聖譚曲」と呼ばれています。
日本での年末クラシックコンサートは「第九」が有名ですが、欧米ではこちらの「メサイア」がメジャーのようですね。
「ハレルヤ・コーラス」としても有名なこの曲は、神をたたえる歓喜の歌。
圧倒されるほどの歌声を聴いていると、嫌なことも忘れ、晴れやかな気分になれますよ!
ヘンデル「メサイアより《ハレルヤ》」は、神をたたえる歓喜の物語の宗教曲(オラトリオ)
ラヴェル「ボレロ」
「ボレロ」はラベルが作曲したバレエ曲です。
最初はとても静かに始まりますが、同じメロディを繰り返し、次第にさまざまな楽器の音が重なり大きくなっていきます。
そして、音が爆発して崩れ落ちてしまう曲のラストはまさに圧巻!といえるでしょう。
そうした「クレッシェンド(少しずつ強く演奏)していき、最後に爆発する」ようなイメージの曲なので、カウントダウンコンサートなどでよく使用されているようです。
ぜひ、最後までワクワクしながら聴いてほしい壮大な一曲です。
ベートーヴェン「交響曲第九番《合唱》第四楽章」
最後は、ベートーヴェンの「交響曲第九番・第四楽章」を紹介します。
日本の年末クラシックコンサートでも定番のこの曲は、本来第一楽章から最後まで1時間以上ある長い交響曲です。
その中でも、後半第四楽章に「歓喜の歌」と呼ばれる合唱があり、ここが特に有名な部分でもあります。
しめやかであり、やがて高らかに鳴り響くメロディーは、癒やしと励ましを同時に与えてくれるに違いありません。
一年を振り返り、来年もがんばろう!と思う元気をくれる楽曲です。
この冬聴きたいクリスマス&年の瀬のクラシック音楽
いかがでしたか?
今回は、この冬聴きたいクラシック音楽をシーン別に紹介しました。
クリスマスまでのワクワクする期間に、心温まりたい寒い日の夜に、一年の締めくくりに気持ちの良い曲を聴きたいときに。
ぜひ、クラシック音楽で冬を満喫してみてくださいね!