クラリネットとオーボエは、どちらも木から作られている木管楽器ですが、音色は全然違います。
でも、見た目がよく似ているため「何が違うんだろう?」と疑問に思っている方もいると思います。
今回は、そんな方のためにクラリネットとオーボエの違いについて解説します。
それでは見ていきましょう。
クラリネットとオーボエの違いを見分けるポイントを解説!
クラリネットとオーボエの違いを見分けるポイントは、
「吹き口(リード)の部分」「キィの数」「管の太さ」この3つになります。
詳しく説明すると、「吹き口の部分」とは、クラリネットはマウスピースに1枚のリードを装着し音を鳴らします。このリードとは、植物から作られている木のヘラのようなものです。
オーボエの場合は小さいリードが2枚重なった見た目はストローのようなものを管に挿入します。これらは「シングルリード」「ダブルリード」と呼ばれています。
クラリネットとオーボエのキィの数
次に「キィの数」ですが、キィとは楽器の表面についている音域を変えるためのパーツです。
オーボエのほうが数が多く構造が細かくなっています。
そして、クラリネットにはキィとともに管体に大きなトーンホール(穴)が空いているため、しっかりと指で穴をふさがなければ音が出ません。
管の太さについて
最後に「管の太さ」ですが、見た目はクラリネットよりオーボエの方が細く見えますが、管の厚みはオーボエのほうが厚くなっています。
クラリネットは「薄くて太い」オーボエは「分厚くて細い」というイメージですね。
実際に吹いてみると、クラリネットは中の空間が広いためしっかり息を入れる必要があります。逆にオーボエは、中の空間が狭いため少しの息しか入りません。そのためオーボエのメロディーは長いフレーズを一息で吹くこともあります。
それぞれの音色はというと、クラリネットは優しくて温かみのある音が特徴です。一方、オーボエは優雅で品のある、美しい音色です。
実際に、双方のソロの曲を聞いてみてください。
オーボエソロ
クラリネットソロ
クラリネットからオーボエに変わるのは大変!どんな特徴を掴めばいい?
クラリネットを吹いている人がオーボエに変わることは、結構大変です。
なぜなら、アンブシュア(口の形)が異なるからです。クラリネットはマウスピースをくわえて吹きますが、オーボエはダブルリードを唇の中央ではさむようにして息を入れます。
正しいアンブシュアを身につけるまでは、なかなか音が出ませんので、最初は苦労するでしょう。また、楽器の構え方や指使いも変わってくるため、また1から覚える必要があります。
クラリネットとオーボエは、見た目はよく似ていますが楽器の構造は全然違うので、同じように音が出せる訳ではないということになります。
クラリネットとオーボエの違いについて:まとめ
今回は、クラリネットとオーボエの違いを解説しました。楽器の構造は全然違うということがお分かりいただけたと思います。
どちらにも魅力があるので、楽器選びで迷っている方はぜひ、参考にしてみてくださいね。