デュカス「魔法使いの弟子」は本人も納得の傑作だった!?
こんにちは、今回はフランスの作曲家であるポール・デュカスについて解説していきたいと思います。
いちばん有名な作品といえば、交響詩 魔法使いの弟子 でしょうか?
ちなみに本名はポール・アブラアム・デュカスといい、フランス語ではデュカとも呼ぶことができるため、デュカスとデュカの2つの表記が存在しています。
パリで育ちパリで亡くなった生粋のパリ人 デュカス
1865年ユダヤ人の家庭に生まれたデュカスは独学で勉強を始め1882年にパリ国立高等音楽院に入学しました。
卒業後は同大学で教便をとっていきました。
現在の音楽大学でもよく見られる、母校で教便を取るスタイルをデュカスはこの時代に実行していたのですね!
デュカスは生涯、孤独を愛した? その先にある人物像とは
デュカスといって一番に思い浮かぶのは「完璧主義であった」ということです。
評論家としても活動していたことから、自作品に対しても厳しい視点で考えるようになっていき、最終的には自分自身の作品を破棄することが多々行われました。
その厳格な自己批判の精神がゆえに、本当に自分の納得した作品しか後世に残そうとしなかったのです。
極度な完璧主義だったため、一年に一作 長いときでは十年に一作の歳月をかけ曲を書いていたそうです。
現在では20作ほどが残されています。
デュカスの最高傑作「魔法使いの弟子」
デュカスといえば言うまでもなくこの魔法使いと弟子が有名ですね。
この曲の特徴としては、古くから受け継がれてきた古典の伝統的な形式と、当時にとってはアヴァンギャルドだった音楽語法が融合され非常に独特な世界を想造した点です。
古典×現代の独特な世界観
この曲はファゴットが活躍する曲として有名であり、非常にデュカスらしさのでている興味深い作品になっています。
交響詩としてこの曲が書かれているため、比較的クラシック初心者の方でも楽しめる曲になっていますので一度聴いてみてください。
魔法使いと弟子とディズニーとの関係は? 魔法使いの弟子が題材になった映画
実はこの魔法使いと弟子ですが、ウォルト・ディズニーのアニメ映画である「ファンタジア」で映画中に使われる音楽としても有名です。
魔法使いの弟子をミッキーマウスが演じたことで一躍話題となりました。
デュカスの有名な作品
いかがでしたでしょうか、魔法使いの弟子について取り上げましたが、他にも有名な作品があるんです。
デュカスの有名な作品を2曲リストアップしましたので、ぜひ聞いてみてください。
バレエ曲『ラ・ペリ』
オペラ『アリアーヌと青ひげ』