「クラシック音楽を楽しみたいけれど、どうやって聴いたらいいのか分からない」と感じる方もいると思います。
そこで、クラシック初心者の方が楽しんで聴くためのコツを3つご紹介します。参考にしてみてくださいね。
クラシック音楽の聴き方はコレ! もっと楽しく音楽を聴くには
1「テーマを探そう」
どんなクラシックの曲にも「テーマ(主題)」があります。テーマとは、ポップスで言う「サビ」の部分です。テーマは覚えやすいメロディで、曲中に何度も出てきます。なぜなら、テーマこそ、その曲を作った作曲者が一番アピールしたい部分だからです。
クラシック音楽を聴くときは、まずはテーマであるメロディを探してみてください。いきなりテーマから始まる曲が多いので、きっとすぐに分かります。
そして、テーマは繰り返し演奏されるうちに、少しずつアレンジされます。明るいメロディが暗いメロディになったり、急に大きな音でテーマが演奏されたりします。オーケストラの場合は、トランペットが最初に吹いたテーマを、次は弦楽器が受け継いで演奏したりします。
まずは、テーマを見つけて、どんな風にテーマがアレンジされていくのかに注意して聴いてみてくださいね。
2「曲のヤマや流れを感じよう」
一般的なクラシック曲は、3つの部分から出来上がっています。わかりやすく説明すると、下のようになります。
- テーマを演奏する
- 中間部
- もう一度テーマを演奏して曲をまとめる
最初の1の部分では、テーマが何度も繰り返されます。
その後、ガラッと印象が違うメロディが始まります。それが2の中間部です。暗い曲調が明るくなったり、元気な曲調がしんみり落ち着いたりするのです。テーマとは違う音楽を挟み込むことで、曲にメリハリが生まれます。
そして再びテーマが現れる3の部分に入ります。だいたいは3が一番のヤマ場です。一番華やかに盛り上がり、そのままクライマックスへ向かいます。
今は曲のどの辺りなのか考えながら、クラシック音楽を聴いてみてください。曲のヤマ場が見つかるはずです。
3「演奏者の情熱を感じよう」
クラシック音楽は、演奏者の個性が表現される音楽です。「この演奏者は、この曲のどこに情熱を傾けているのかな?」と思いながら聴くと、演奏者の個性を発見できて楽しいですよ。
一番わかりやすいのが、お気に入りの1曲を、色んな演奏者の演奏で聴き比べることです。同じ曲でも、指揮者や演奏者が変われば、テンポや強弱のつけ方、曲の盛り上げ方など少しずつ違います。なぜなら、年齢や性格、音楽に対する考え方など、演奏者それぞれの個性が演奏に表れるからです。
音源だけでなく、演奏動画や生演奏を見ると、演奏者の表情や仕草なども楽しめますよ。
耳のアンテナを張って更にクラシック音楽を楽しく聴きましょう!
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した方法を試すことで、クラシック音楽をより楽しむことができると思います。
3つのコツを思い浮かべながら、ぜひ気軽にクラシック音楽を聴いてみてくださいね。