クラシック音楽を聴いてみたいけど、子どもの頃に音楽の授業で習った知識で止まっている・・そんな方は多いのでは?
この記事では、そんな初心者さんでもクラシックを身近に感じられる聴き方や楽しみ方について紹介します。
そもそもクラシック音楽とは?
クラシック音楽は、17世紀から20世紀頃までに発展した西洋音楽のことで、大まかに分けてバロック、古典派、ロマン派、近現代の順に時代が移り変わります。
なかでも19世紀から20世紀初頭にかけては、シューベルトやショパン、リスト、シューマンなど、ロマン派と呼ばれる数多くの作曲家が活躍し、より芸術性の高い楽曲が作られるようになりました。
さらに近代音楽になると印象派のラヴェルやドビュッシー、ジャズ調のガーシュウィンなど、新たな技法を用いた曲が主流になっていきます。
クラシック音楽は、バロック、古典派、ロマン派、近現代の4区分に時代が分かれている
初めてのクラシック音楽!楽しみ方の入り口は人それぞれ
ただ何となくクラシック音楽を聴いて好きな曲を見つけるのも良いですが、せっかくならさまざまな知識をつけたうえで聴くと、さらに曲への理解が深まります。
具体的には、曲が作られた当時の時代背景・国の情勢などを知ること、作曲家の人生を知るなど。
好きな楽器がある場合、まずはその楽器が使われた曲から聴いてみるのもおすすめです。
曲が書かれた時代や作曲家の背景を知ったり、好きな楽器の曲から聴いたりすると良い
曲の時代背景を知る
何度か聴いたことのあるクラシック音楽でも、一つ一つの曲にその時代ならではの時代背景や文化を感じることができます。
革命期などの不安定な時代に作られた曲には、作者のもつ激しい怒りや、勇ましさ漂う国の雰囲気などを感じとることができますし、バロックから近現代まで、作られた時期によってさまざまな曲調が楽しめるのも特徴的です。
なかでも、「革命」や「軍隊ポロネーズ」などが有名なショパンの楽曲は、当時の時代背景が反映されている曲がいくつか見つかるでしょう。
好きな楽器の曲を聴いてみる
クラシック音楽に使われる楽器の種類はたくさんあるので、好きな楽器がある場合は、その楽器が使われた曲を聴いてみると良いですね。例えば、ピアノが好きならピアノソロ曲やピアノ協奏曲、ヴァイオリンが好きならヴァイオリン協奏曲・・・というように、好きな楽器の音色が主旋律の曲ならより気持ちよく聴けるでしょう。
ソロ曲やオーケストラのほかにも、ヴァイオリンやビオラ、チェロを使った三重奏やフルート四重奏などもあるので、幅を広げてたくさんのクラシック音楽を聴いてみてください。
作曲家の生涯を知る
古くから知られている有名な作曲家も、私たちと同じように出会いや別れを繰り返したり、それぞれの人生模様があります。作曲した時の作曲家の年齢や健康状態、交友関係などを知り、「こんな気持ちでこの曲を書いたのかな・・」と想像してみるのも楽しいですね。
また、物静かで真面目なタイプから明るくて自信家なタイプまで、作曲家の性格もさまざま。
聴いていて落ち着く曲が多い場合は、作曲家と自分とのあいだに共通点が見つかるかもしれません。
作曲家の性格や人生模様に注目してみるのも楽しい
クラシック音楽をもっと身近に感じるために
学生の頃に音楽の授業で習ったことはあっても、大人になってからクラシックに触れる機会はなかなかないのではないでしょうか。
クラシック音楽をもっと身近に楽しむためには、お気に入りのCDを見つけたり、気軽に立ち寄れるコンサートなどで生の演奏を聴いてみると良いですよ。また、時間とお金に余裕があれば実際に楽器を買って習ってみるのもおすすめ。
名曲の見つけ方や挑戦しやすいコンサートの種類、習うのにおすすめの楽器を紹介します。
CDを聴く
好きな作曲家や曲があるなら、まずはCDを買って聴いてみましょう。一つの曲をじっくり聴けるだけでなく、思わぬ名曲に出会えることもあるので、これまで聴いたことのない曲が収録されたCDを選ぶのも良いですね。
同じ曲でも、演奏する人によって弾き方や間の取り方は違うので、いくつか聞き比べてみるのもおすすめです。いつか自分で演奏する時の参考にもなりますよ。
部屋で優雅にクラシックを聴くのも良いですし、スマホにおとして通勤時間に聴くのも良いですね。
名曲に出会うには、聴いたことのない曲に挑戦したり、いくつかのCDを聴き比べたりして
コンサートへ行く
クラシックのコンサートは敷居が高くて行きづらい・・・そんな風に感じている方は多いのではないでしょうか。有名なピアニストやオーケストラであれば立派なホールで開催されることが多いですが、小規模なサロンオーケストラやソロコンサートならこぢんまりとしたホールなどで聴けることもあります。
値段も2,000円前後とお手頃なものばかりなので、初心者の方はまず小さめのホールやサロンで開催されるコンサートに行ってみると良いでしょう。
実際に習ってみる
フルートやクラリネット、ヴァイオリン、ピアノなど、一人で始められる楽器はたくさんあります。楽器によって音色や演奏の仕方はさまざまですが、初めてクラシックを演奏するなら、まずはピアノが良いでしょう。一人で完結するので、大人の初心者でも始めやすく、憧れの名曲にも挑戦しやすいですよ。
また、電子ピアノなら7万円前後で買えるので、ほかの楽器に比べて初期費用がかからないのも魅力的。ヘッドフォン付きなら賃貸でも安心して練習できます。
まずは好きなクラシック音楽の作曲家を見つけてみよう!
クラシック音楽は、曲の時代背景を知ることや、コンサートなどで実際に聴いてみることでより身近に感じることができます。
好きな作曲家を見つけて、ピアノ曲から交響曲まで、さまざまな種類の曲を楽しみましょう。
楽しみ方が人それぞれあるのもクラシック音楽の魅力の一つです。