クラリネットは初心者には難しい? 誰もが嫌うブリッジ音域の運指とは?
こんにちは、今回は吹奏楽では主役を担うクラリネットについて解説していきたいと思います。
クラリネットの特徴
クラリネットは初心者には難しいのかどうかを見ていきましょう
発音体はシングルリードと言われ下唇をまいた状態でマウスピースを咥え音を出す楽器です。
4つに分けられる音域
クラリネットの特徴として言えるのが、音域が4つにわけられているということです。
下から順に、シャリュモー音域 ブリッジ音域 クラリオン音域 アルティシモ音域です。
シャリュモー音域とは最も低い音域のことであり、実際に吹くと太い音がなります。
また良く通る音質を持ち合わせているため、アンサンブルでは伴奏などをこの音域で吹くと、クラリネットの太い音が効果的になります。
一つ飛ばしてクラリオン音域についてですが、開放的で艶のある明るい音色が特徴的です。
そのため、クラリネットらしい明るいソロなどはこの音域で書かれることがしばしばあります。
アルティシモ音域はいわゆる最高音域であり、悲鳴のような鋭い音色が特徴的です。
最高音域付近であり、高い倍音を出すことから実際に演奏するのは少し難易度が高いです。(これはどの楽器でも共通して言えることですね)
複雑な運指!? ブリッジ音域
さて、最後にブリッジ音域です。
クラリネットの難しさとしてあげられる点として、このブリッジ音域の運指があるのではないかと私は考えます。
ブリッジ音域とは、名前の通り「ブリッジ」を担当する音域です。
具体的にはシャリュモー音域からクラリオン音域の間の音域のことなのですが、いわゆる「橋渡し」の役割がある音域なのですが、息遣いが難しく、運指がとてもややこしくなっています。
特にクラリオン音域とブリッジ音域を行き来するときに、指を一度にたくさん動かさないといけないため、習得するまでにかなり時間がかかるのです。
このブリッジ音域の運指の複雑さのせいで、初心者の方であれば早いパッセージを吹けずに挫折してしまうことが多くあります。
よって全く楽器をしたことがない初心者の方であれば、少し難易度は高めかもしれません。
それでもカッコいいクラリネットが活躍する曲
とはいっても、黒いシルエットで舞台にいるクラリネット奏者はとてもかっこいいですよね。
クラリネットはメロディだけでなく伴奏やカウンターなど様々な用途をこなすことができ、作曲家にとっては引っ張りだこのような存在です。
ブリッジ音域さえ克服してしまえばあとは他の楽器との決定的に難しいところもないため、もし迷っている方は是非チャレンジしてみてください。
クラシック奏法ではビブラートが求められないため、ビブラートの練習はせず音をまっすぐ伸ばす練習のみで済みます。
クラリネットの有名な曲
運指が少し難しいクラリネットですが、吹けるようになると他の楽器にはマネできないかっこよさがあるものです。
今回はそんなクラリネットが活躍する曲をまとめましたので、是非聞いてみてください。
・モーツァルト クラリネット協奏曲
・ガーシュイン ラプソディーインブルー