クラシックとジャズ、どちらも人気の音楽ですが、2つの違いをご存知でしょうか?同じ音楽のジャンルでも、起源も異なり演奏の仕方も異なるのです。
今回は、クラシックとジャズの違いについてご説明していきますね。
[toc]
違いは生まれた場所?クラシックとジャズの違いを解説!
クラシックとジャズの起源は?
クラシックの起源は、紀元前の古代ギリシャと考えられています。
冠婚葬祭などで音楽が演奏されていたのです。その後ドイツ語圏にキリスト教が伝わり、グレゴリオ聖歌という宗教音楽が歌われるようになります。
そして17世紀になり、クラシック音楽を一気に発展させたのがバッハでした。バッハにより、クラシック音楽の基礎が作られます。
ジャズの起源
一方、ジャズの起源は19世紀末のアメリカです。
ルイジアナ州南部のニューオーリンズの黒人によって、ジャズは生まれます。ブルース(黒人が悲しみを歌う歌)やクラシック音楽などが融合されて誕生したのです。
ダンス音楽として、当時はビッグバンドで演奏されていました。
クラシックとジャズは何が違う?
クラシックとジャズの大きな違いは2つあります。
演奏方法とリズムの取り方です。順番にご説明しますね。
クラシック音楽では、楽譜通りに演奏することが当たり前とされています。
数百年前に作曲された曲を、現在の演奏者たちも楽譜通りに演奏します。
演奏者自身の感情を込めつつ、作曲家が残した素晴らしい音楽を、作曲家が意図したように再現しようとするのです。
ジャズに楽譜は存在しない!?
一方、ジャズにも楽譜はあるのですが、それをきっちり演奏することを目的としていません。
楽譜通りに演奏するのではなく、メロディを即興でアレンジすることを楽しむ音楽です。
コード進行と呼ばれる和音の流れは決まっているので、その和音を守りつつ、演奏者がメロディをアレンジしながら演奏します。
装飾音を加えてみたり、速弾きしてみたりするのです。クラシックと比べると、ジャズの方が、より自由な音楽と言えるかもしれません。
クラシックとジャズのリズムの違い
また、クラシックではリズムを刻むことをあまり重視しません。リズムカルな曲も存在しますが、リズムを取ることよりもメロディを重視します。
しかし、ジャズはリズムを大事にする音楽です。そして特徴的なのが、4拍子の中で、2拍目・4拍目にリズムを感じることです。オフ・ビートとも言われます。
ジャズのバンドでは、ドラムがこのリズムを担当しています。ジャズの演奏を聴くときは、ぜひリズムの取り方にも注目してみてくださいね。
クラシックとジャズの違い:まとめ
クラシックとジャズの違いについて解説しました。違いがハッキリ分からないと感じていた人も、理解してもらえたと思います。
クラシックとジャズ、その日の気分に合わせて曲を選んで楽しんでもらえると嬉しいです。