クラシック音楽を仕事にする人たちはどんな職業がある?

    クラシック音楽が大好き!クラシック音楽にかかわる仕事をしてみたい!でも、どんな仕事があるのか分からない…。

    今回はそんな方々のために、クラシック音楽に関する仕事にはどんな職業があるのか解説していきます。

    クラシック音楽に関する仕事にはどんな職業があるのか解説していきます。

    目次

    クラシック音楽に関する仕事といえばこんな職業!

    プロの演奏家になるしか道はないの?と考えがちですが、そんなことはありません。

    曲を作る仕事、次世代の奏者を育てる仕事、奏者が気持ちよく演奏できるよう支える仕事など、多種多様な仕事が存在します。

    1つ1つ見ていきましょう。

    【クラシック音楽の司令塔】指揮者

    オーケストラや合唱団の演奏会などで、テンポ・強弱など演奏の指示を与え、演奏全体を形作っていくのが指揮者の仕事です。

    ただ棒を振ってテンポを示しているだけと思ったら大間違い。

    楽器ごとの微細な表現の仕方までこだわり、奏者に音色や奏法に対する要求をしています。

    同じ楽団で同じ曲を演奏しても、指揮者が違うと音楽の雰囲気も変わってきます。

    オーケストラの色彩は指揮者によって決まると言っていいほど、非常に重要な役割です。

    ただ音楽の知識がある、音楽の才能があるだけではなく、演奏家たちの能力を引き出し、まとめ、自分の思い描いた理想の音楽をつくりあげていくカリスマ的な統率力が必要になります。

    指揮者は、演奏家たちの能力を引き出し、まとめ、自分の思い描いた理想の音楽をつくりあげていく重要な仕事

    【クラシック音楽のパフォーマー】演奏家

    演奏の対価として報酬をいただくお仕事です。

    フリーで演奏を行ったり、プロのオーケストラや合唱団の団員として雇用されたりして活動します。

    コンサートなどの演奏活動だけでなく、CDや放送用の録音演奏、学校やイベントでの教育・広報活動もあります。

    プロの音楽家になるには長い期間とお金がかかる上に、常に練習を怠ることなく努力を続けなければなりません。

    また、自分の実力を測るために定期的にコンクールへ出場し、良い成績を収めることができれば、一流の音楽家であることが認められた証になるといわれています。

    これだけ苦労しても、演奏の仕事だけで生計を立てられないこともある厳しい職業ですが、自分の演奏でお客さんを感動させられるのは何にも代えがたい喜びです。

    演奏家は、自分の演奏でお客さんを感動させられるという喜びがある仕事

    【クラシック音楽を作る創造主】作曲家

    クライアントから依頼を受けて、イメージや求められている方向性に合わせて曲作りを行います。

    有名シンガーやアイドル、ロックバンドなどに楽曲を提供する、ドラマやCM、映画、演劇、ミュージカルなどに使用される楽曲を制作する、オーケストラやアンサンブルの演奏用楽曲を作曲するなど内容は多岐に渡ります。

    古典的なクラシックから現代音楽、はてはポピュラー音楽からゲーム音楽まで、ジャンルは幅広く存在します。

    近年、DTM(デスクトップミュージック)といわれるパソコンを利用して楽曲制作をおこなう手法がポピュラーとなっているため、その操作方法や技術を学び習得しておくことも大切です。

    作曲家が作る曲の内容やジャンルは幅広く、パソコン操作も必須になる

    【クラシック音楽を教える仕事】教員・音楽教室講師

    人に教えるのが好きな方は、指導の道へ進むのも良いですね。

    学校で音楽を教えるためには教員免許が必須なので、教職過程のある大学へ進学することになります。

    音楽の教員は音楽の知識・技術も必要ですが、それに加えて生徒への指導力が求められます。

    また、近年は少子化による児童・生徒数の減少により、複数教科の免許状や、特別支援教育の指導力も求められる傾向にあります。

    また、教員採用試験でも音楽科は採用数が極めて少なく、高倍率です。

    音楽教室の講師になるには講師採用試験を受けますが、合格するには音大卒業程度の実力が必要になります。

    そのため、音大または音楽の専門学校を卒業する必要があります。

    子どもだけでなく、近年は大人の生徒さんも多くなっています。

    音楽の教員は複数教科の免許状取得や特別支援教育の指導力、音楽講師は大人への指導も求められる時代

    【演奏会を支える】ホールスタッフ

    演奏者を支える縁の下の力持ちです。その中でも様々な職種があり、役割を分担しています。

    ステージ・マネージャー(現場監督)

    コンサートの運営と進行の統括を行います。

    演奏者の個性、要望、また必要とされる舞台のセッティングや機械操作、すべてを把握します。

    本番中は舞台に出ていく演奏者を舞台下手で見送り、そこから舞台と客席に注意を払いながら、開始から終了まで状況を見ながら指示します。

    コンサートの運営と進行の統括を行うのがステージマネージャー

    舞台スタッフ 

    舞台の床の一部をくりぬいて昇降装置を施したいくつもの迫(せり)の調整、台やスペースの追加などを行います。

    他にも、看板や背景幕を吊る、反響板を組む、ピアノ・指揮台・譜面台や椅子などを出すのも仕事です。

    音響・照明へのキュー出しや舞台運営上のスケジュール管理もしています。

    舞台の準備全般や舞台運営上のスケジュール管理を行うのが舞台スタッフ

    照明スタッフ

    演奏者や主催者の希望に沿って光を操る、ステージに欠かせない演出を受け持ちます。

    オペラ公演などでは照明による華やかな演出もありますが、他にも演奏者が引き立つように光を当てつつ、譜面がまぶしくなく見える明るさになるよう照明を調整するという重要な役目があります。

    いかに奏者にストレスなくステージを魅せられるかが腕の見せ所です。

    照明スタッフは演奏者が引き立つように光を当てつつ、譜面がまぶしくなく見える明るさになるよう微細な調整をしている

    音響スタッフ(コンサートPA)

    「音響のスペシャリスト」とも呼ばれ、マイクや楽器から放たれる音を集約し、クリアな音が行き届くように音量や音質の調整を行います。

    音響機材の操作方法の他にも、舞台技術や楽器について、たくさんの知識を身に付ける必要があります。

    音響スタッフは、舞台技術や楽器について、たくさんの知識を身に付ける必要がある

    クラシック音楽を仕事にする職業のまとめ

    クラシック音楽に関する仕事は、演奏家から指導者、奏者を支えるスタッフまで様々な職種があることがお分かりいただけたでしょうか。

    あなたの適性に合ったお仕事もあったのではないでしょうか?

    ぜひ、好きな音楽を一生の仕事にして、充実した人生を歩んでください。

    この記事が気に入ったら
    いいねしてね!

    知識をシェア!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!
    目次