モーツァルトのおすすめ曲を紹介!きらきら星以外の隠れた名曲は?
モーツァルトと聞いて、一番思い浮かべるのはきらきら星変奏曲でしょうか?
今回は、古典派を代表する作曲家の一人であるモーツァルトの中でおすすめの曲を紹介していきます。
モーツァルトと言えば、ピアノ曲が有名なイメージですが今回はピアノ曲に限らず紹介しているので、お気に入りの1曲を探してみてください。
モーツァルトのおすすめの曲を6曲紹介!
・アヴェ・ヴェルム・コルプス
小さなモテット(ラテン語で歌う宗教的合唱曲)です。モーツァルトが亡くなる年に作曲されました。
当時、妻コンスタンツェは病気療養中であり、合唱指揮者のアントン・シュトルにお世話になっていました。
その感謝を込めて、このモテットが作曲され、シュトルに贈られました。混声4部合唱に、ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、オルガンが音を添えます。
聖母マリアを讃える穏やかなメロディから始まり、短い間奏を挟んで、十字架にかけられたキリストの受難が歌われます。
再び希望を感じるメロディが現れると共に、私たち人間の規範でいてください、というキリストへの願いが歌われ、静かな幸福感に包まれて曲が結ばれます。
・きらきら星変奏曲
誰もが知る「きらきら星」のメロディが、次々にアレンジされるピアノの変奏曲です。
最初にシンプルな主題が演奏され、続いて12の変奏が始まります。
右手のメロディが細かい動きになったり、伴奏が華やかになったり、と変奏されるたびに雰囲気が変化し、聴く人を楽しませます。
おなじみのメロディの可愛らしい雰囲気を残しつつも、12の変奏すべてがモーツァルトらしい華やかさを持ち、とても魅力的な変奏曲です。
・オペラ「魔笛」より「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」
「夜の女王のアリア」とも呼ばれます。
コロラトゥーラ(高音で玉を転がすように歌う高度な技術)が求められ、歌うことができるソプラノ歌手が少ない難曲です。
夜の女王が自分の娘パミーナに剣を渡し、宿敵ザラストロを倒すように命令します。
ザラストロを倒さなければ私の娘ではない、と歌うほどの激しい復讐心を表した、非常にドラマチックなアリアです。
・セレナード第13番
正式な曲名である「セレナード第13番」よりも、モーツァルト自身が名付けた「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小夜曲)」という呼び名の方が親しまれています。
オペラ「ドンジョバンニ」を作曲中だった、ウィーンで作られました。
弦楽合奏や弦楽五重奏で演奏されます。
力強く明るい第1テーマと、ゆったりとした第2テーマとのソナタ形式で構成された第1楽章が特に有名で、親しみやすいメロディは誰もが耳にしたことがあるでしょう。
・ピアノソナタ第11番第3楽章「トルコ行進曲」
ピアノソナタの中の1楽章ですが、単独で演奏される機会も多い曲です。
当時ヨーロッパでは、オスマン帝国の軍楽隊の音楽が伝わり、流行となりました。
トルコ風音楽が作曲されるなど、クラシック音楽も影響を受けたのです。モーツァルトも刺激を受け、この曲が作られました。
軽やかに旋回するような旋律から始まりますが、支える左手の伴奏が、軍楽隊が打ち鳴らす打楽器の響きを表しています。
短くシンプルな曲ですが、最後はまさに軍楽行進曲の雰囲気そのままに、華々しく曲が結ばれます。モーツァルトらしい軽やかさに、トルコの軍楽隊のスパイスが加わったような1曲です。
モーツァルトのおすすめ曲まとめ
いかがでしたでしょうか。
モーツァルトは天才と称され、数多くの作品を残した作曲家です。
ここで紹介した以外にも、名曲はたくさんあるのでモーツァルトの音楽に興味がある方は、調べてみてくださいね。