ショパンの代表作をまとめて紹介!初心者でも弾ける曲はある?

    目次

    ショパンの代表作をまとめて聞いてみませんか?たくさんの名曲を紹介!

    今回は、ポーランド出身の作曲家フレデリック・ショパンのピアノ曲をご紹介します。

    病弱のために39歳でその生涯を終えたショパンは、ロマン派を代表する作曲家であり、「ピアノの詩人」と呼ばれるほど情感豊かなピアノ作品を数多く残しました。

    その中から、親しみやすく特に人気のある名曲ばかりを取り上げたいと思います。

    また、ショパンを弾く上で知っておきたいショパンの性格や生涯、初心者でも簡単に弾くことのできる曲もまとめていますので、必要に応じて目次機能をご利用ください。

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    ショパンの代表作を一覧! 激しい曲から美しい曲までを紹介

    ノクターン第2番

    ショパンが21曲残したノクターン(夜想曲)の中でも、おそらく最もポピュラーで誰もが耳にしたことがある作品だと思います。

    冒頭から最後まで、感傷的で甘美なメロディが繰り返されますが、その度にトリルや細かい装飾音が加えられて演奏されます。

    このように、同じメロディをアレンジしながら繰り返し演奏するのがショパンの曲の特徴でもあります。

    どこか懐しい雰囲気も漂う、繊細で美しい曲です。

    [youtube id=CJV4l0cnNO4]

    ・子犬のワルツ

    ショパンの恋人であった作家のジョルジュ・サンドが飼っていた子犬の様子から着想された曲です。

    せわしなく旋回するようなメロディが、自分のしっぽを追いかけてクルクルと走り回る子犬の様子を表しています。

    短い小品ですが、ピアニストの指が鍵盤の上を踊るように軽快な曲です。

    https://www.youtube.com/watch?v=i6AkN_1EYTc

    [youtube id=i6AkN_1EYTc]

    ・華麗なる大円舞曲

    17曲残されたワルツの中でも最も壮大できらびやかな曲です。

    ショパンのワルツは、踊る為の音楽というより聴いて楽しむ音楽という要素が強いのですが、ウィーン訪問の際に書かれたこの曲は、オーストリアの華麗な舞踏会の様子が思い浮かぶような華やかさに溢れています。

    [youtube id=ew8fXYo7yYQ]

     

    ・雨だれのプレリュード

    この曲は、ジョルジョ・サンドと共に滞在していたマヨルカ島で作曲されました。

    プレリュードは前奏曲という意味です。同じ音の連打が、しとしとと静かに降り続く雨を表しています。

    途中で現れる重々しいメロディが、病気に苦しむショパンの心を映し出しているようでもあり、切なくも優しい作品です。

    [youtube id=kJywC0gjgFk]

    ・革命のエチュード

    1831年、ショパンの祖国ポーランドでロシアに対する民衆の反乱が起きます。

    しかしロシア軍によって制圧され、ワルシャワが陥落されてしまいました。

    演奏旅行の為に国外にいたショパンは、ワルシャワ陥落を聞いて激怒し、この曲を作りました。

    激しくうねるような左手の伴奏と、右手のドラマチックなメロディが、ショパンの激しい怒りを表しています。

    ピアノ奏者にとっては、高い演奏技術が必要とされる曲でもあります。

    [youtube id=NuNwzYjD1c4]

    ・別れの曲

    歌うようなメロディから始まり、曲の盛り上がりが感情の高まりを表しています。

    中間部では、妹との死別などのショパンの苦しい感情が表現され、再びしっとりとしたメロディが歌われます。

    素晴らしい曲を書き続けたショパン自身が、「これほど美しい旋律を書いたことがない」と言ったほど、うっとりするような名曲です。

    [youtube id=yvHS7_r62uQ]

    世界中から愛されるショパンの代表作

    いかがでしたでしょうか。

    この他にも、スケルツォやバラード、ピアノソナタなどの大曲も含めて、ショパンは世界中から愛され続けるピアノ作品を残しています

    ぜひ、気軽な気持ちでショパンの音楽に触れてみてくださいね。

     

    ロマン派音楽の中でも有名な作曲家達を紹介!【知っておきたい10人】

     

    ショパンの別れの曲は美しいのに練習曲? その理由と生涯に迫る

    こんにちは、今回はピアノの詩人とも呼ばれたショパンについて解説していきたいと思います。

    有名な曲はやはり別れの曲でしょうか?子犬のワルツなんかも有名ですね

    また羽生結弦選手がスケートで出場する際に利用した「バラード一番」なんかも有名ですね。(音楽家の中ではよく、バラ1と呼ばれます)

    これを機にクラシック音楽を聞くようになった方も多いのではないでしょうか?

     

    ショパンの生い立ち

    ショパンは1810年、ワルシャワ公国(現在のポーランドですね)に生まれます。

    生まれた環境が伯爵の持つお屋敷だったため、緑に囲まれ自然豊かな恵まれた環境で幼少期を過ごしたそうです。

     

    どんな人?イケメンだった?

    ピアニスト兼作曲家として活躍したショパンですが、その美貌は当時から話題になっていました。

    ショパンと同じ建物に住んでいたとされている男の子によると

    「美しく秀た顔である」

    「しかし、全体的に見ると目や鼻立ちは美しいとは呼べないかもしれない。にもかかわらずショパンの顔は我々に魅力を与えてくる

    などと言われていたそうです。

    少し矛盾しているかのように思えますが、恐らく完璧なイケメンではないがある程度整っていてその少しの不完全さすらも魅力でもあったのかもしれませんね。

     

    美しい音楽が多かったショパン、自分はどう思っていた?

    ショパンの音楽その美しさが故にピアノの詩人などとも呼ばれたりしますが、どうやら本人は美しいだけに対して少しの不安を感じていたようです。

    当時付き合っていた女性に対し

    僕の音楽は美しい? 美しいだけなのか?」と問い詰めたというエピソードが残っています。

    もともと病弱であったショパンですが、愛想がよく周りから愛されていたそうです。

    そんな周りから愛される性格の持ち主でしたが、やはり自分の曲が美しいだけであるのかというのはネックに感じていたようです。

     

    要するにベートーヴェン、マーラーなどのゴツく厳つい音楽を書けないのか?という問いかけが己の精神の中に存在していたのではないかと推測できます。

    そう考えると、ショパンにも短調でずっしりとした音楽もありますが、やはりどこかでショパン特有の美しさが出てしまっているように思えますね。

    別れの曲 背景

    さて、ショパンと言われれば別れの曲というぐらいこの曲は有名ではないでしょうか?

    別れの曲 とありますが、これは本題でもなんでもないのです。

    1934年にドイツで「別れの曲」という映画が公開され、この曲が主題として物語が展開されていきました。 そのため、「別れの曲」というイメージがついてしまい呼ばれるようになったのです。

     

    では、本当はなんなのでしょうか

     

    この曲の正式名称は練習曲10-3です。

     

    驚かれた方もいるのではないでしょうか、これほどにメロディアスで美しい曲でありながらも「練習曲」なのです。

     

    ピアノを少し習っていた方は、バイエルとかツェルニーなどの練習曲をしてきたのではないでしょうか? 分類でいえばこの「別れの曲」もあの練習曲と同じ類なのです!

     

    とはいえ、要する技術は高度なものですし、バイエルとツェルニーと一緒とは言えませんよね

     

    では、どこらへんが練習曲なのでしょうか?

    主に遅い曲を美しく弾く練習のための曲

    この曲は右手で旋律を奏でるのはもちろんのことですが、右手の旋律と同時に右手で伴奏音形も弾かなくてはいけません

    いわゆる内声に伴奏があるタイプの曲ですが、これがとても難しいのです。

    なぜなら、右手で旋律を引きつつ伴奏をしなければならないので、音量のバランス取ることが難しいためです。

    また他には旋律を歌い上げるフレーズの表現力レガートの雰囲気を丁寧に出すことが要されます。

     

    と思いきや、中間部ではピアニストとしてのショパンらしく劇的な要素も含まれており技術も高いものを要する作品になっています。

     

    ショパンが作った練習曲の難易度とは

    ショパンはいくつか練習曲を残しましたが、それは指の機能性のためだけでなく音楽性を磨くという目的も決して失われずに作曲されました。

    ちなみに肝心の難易度ですが、難しいです。

    普通に難しいです。 音大生はある程度ショパンのエチュードをこなしてから入学することが多いですが、入学後にレッスンでショパンのエチュードをさらいなおそうかってなったら決してそれは楽なことではないです。 そのぐらい難しいです。

    もちろん難しいだけで避けていては上手くならないので練習しますが、教授に10-4 cimollなんかをやろうと言われたらまあ気合入れないとなって感じです

    この曲はのだめカンタービレで弾かれてたので知ってる方は多いかもしれません。

     

    中には比較的難易度が高くない練習曲も存在しますので、ショパンのエチュードにどうしても触れたい方は調べてみることをオススメします。

     

    初心者がショパンを弾くにはどの曲がおすすめ?

    ショパンといえばクラシックピアノをしている人であれば知らない人はいないぐらいの有名な作曲家ですよね。

    とは言っても、ショパンの有名な曲ってどれもある程度の技量がないと弾けない曲が多く、断念してしまう初心者の方は多いかもしれません。

    ショパンは初心者でも弾くことができる!

    ショパンは初心者であっても弾くことができる作品は存在します。

    初心者でも弾けるからと言ってあまり聞き映えのしない曲、というわけではなく、しっかりとショパンの美しさが詰まった作品です。

     

    初心者でも弾くことのできるショパンの曲たちを紹介していきます。

     

    初心者にも弾けるショパン3選

    Op.69 No.1 ワルツ As dur

    まず紹介するのは作品番号69-1 Asdurのワルツです。

     

    ショパンの持つ美しさを最大限に表現しながら、簡単に演奏することができます。

     

    譜面を見ただけでは簡単そうに見えるのがこの曲の難しいところで、実際はちゃんと表現しようと思うとなかなか大変です。

    簡単な技術ではあるが、どう音楽的に表現できるか。という点を追求できる作品になっています。

    初心者の方にもオススメです。

    【遺作】ワルツ a moll

    次に紹介するのは遺作として発見されたワルツのamollです。

     

    こちらは、ピアノを始めたばかりの小さな子どもにも取り扱われることのある曲です。

     

    個人的な感想としては、このような曲を小さな子供が完璧に表現するのは少し難しいのではないかと感じます。

    音符こそ簡単であれ、感傷的な気持ちの入れ方など、表現の面でもかなり難しいです。

    こちらも1回目に紹介したAs durのワルツと同じで、音楽面をどれほど追求できるかを試せる作品になっています。

     

    プレリュード 7番 イ長調

    言わずとしれた名曲のプレリュード7番です。

     

    太田胃散のCMであまりにも有名になりました。

    胃腸のCMなので、イ長調とかけているそうです。

     

    有名で美しい曲ですが、こちらも弾くこと自体はさほど難しくありません。

    小学校高学年であれば、サラっと弾くことができるぐらいの技術量です。

    短い曲なので、譜読みもすぐ終わるため初心者の方でショパンを弾いてみたい方にはオススメの作品です。

    初心者にも弾けるショパンのオススメまとめ

    いかがでしたでしょうか。

    ピアニストとして有名なショパンですが、技術的に優しく、美しい曲も多く残しています。

     

    コレを機に、初心者だから…とショパンを諦めていた人は、ショパンの作品を楽しんで演奏してみてくださいね

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