演奏できるようになるまで鍛錬が必要な管楽器ですが、その中でも「世界一難しい楽器」としてギネス認定されたものがあることをご存じですか?
その楽器は吹奏楽でもお馴染みの「オーボエ」と「ホルン」なんです。
・世界一難しい楽器と認定されたのは「オーボエ」と「ホルン」
・それぞれ木管楽器と金管楽器であり、違う分類
今回はそれぞれの楽器のことを詳しく解説します。
それでは見ていきましょう!
世界一難しい楽器としてギネスに認定された楽器を紹介!
世界一難しい木管楽器”オーボエ” (主にクラシック音楽や映画音楽で活躍)
クラシック音楽で使われるオーボエは木管楽器の中でも世界一難しい楽器とギネスに認定されています。そのわけは、まずはリードにあります。
オーボエのリードは2枚のリードが重なるダブルリードで出来ており、サイズは非常に小さいです。その小さいリードから息を入れ管体を響かせなければいけません。
- オーボエは木管楽器の中で一番難しいと認定されている
- ダブルリードという非常に小さな吹き口に息を吹き込んで演奏する
音を出すには圧力のかけ方や唇周りの筋肉の微妙な動きに気を付ける必要があります。音を出すことが出来てもそのまま音程を安定させることは初心者にとっては難しいことです。
そしてリードは天然素材で作られており生産本数も少なく、自分に合うリードを見つけることが必要になります。リードの調子によって音色が左右されるので自分と相性のいいリードを見つけ管理することも重要な部分です。
- 音を出せても、安定した音程を出すのがとても大変
- 天然素材のリード(木材)を使って音を出すため、天候によっても左右される
音域の調整が難しい
次に音域の調整が難しいことも挙げられます。オーボエは低音域と高音域を鳴らす場合、運指だけではなくリードも微妙に調節しなければなりません。
低音ではリードを少し開く必要がありますが高音では少し閉じて音を出します。そのため低音から高音への跳躍が非常に難しくなっています。
また、オーボエにはたくさんのキィがついており指使いも複雑なので、全部覚えるまでは大変かもしれません。
- オーボエは低音から高音へのきれいな跳躍が難しい楽器
- 指使いもとても複雑で覚えるのに一苦労!
世界一難しい金管楽器”ホルン”
主にクラシック音楽で使われるホルンはぐるぐる巻きの楽器と覚えている方も多いと思いますが、金管の華形楽器です。そんなホルンも世界一難しい楽器としてギネスに認定されています。
ホルンが世界一難しい楽器と言われているわけは、音域の広さと音をはずしやすいことだと言われています。
ホルンの管は渦巻いている分とても長いので、出る音域が広く、一般的によく使用される音だけでも4オクターブにわたります。
しかし、ホルンにはキィが3つしかついておらず、木管楽器のように指使いにより音を変化させることが出来ません。
- ホルンは音域が広く、吹き口が小さいので音を外しやすい楽器
- 4オクターブという音域の広さは金管楽器の中でもトップクラス(クラシック音楽で使われる場合)
ホルンは音を変えるのがとても大変な楽器
どうやって音を変えるかというと、息の入れる向きやスピード、口の中の広さを調整することで音域を変えます。
音と音の間隔が近く、少しでも息がずれてしまうと違う音が鳴ってしまうので、音のコントロールが非常に難しいことから世界一難しい楽器と言われています。
- 管の長さも長く、息の向きや口の広さで出る音がすぐに変わってしまう
ギネスに認定された楽器達:まとめ
今回は世界一難しいと言われている楽器について解説しました。管楽器ではオーボエとホルンがギネスに認定されています。確かにどちらも演奏が難しい楽器ですが、怖気づく必要はありません。
練習を重ねれば必ず吹けるようになりますしその時の達成感は大きい物だと思います。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。