【一覧】吹奏楽で使われている楽器の全種類を紹介!【特殊管有り】

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【一覧】吹奏楽で使われている楽器の全種類を紹介!【特殊管有り】

こんにちは、今回は吹奏楽で使われている楽器の種類を一覧して解説していきたいと思います!

標準の大編成で含まれている楽器だけではなく、作曲家がオプションで要求する「特殊管」と呼ばれる楽器についても表示していきますので、あまり見かけないレアな楽器を見ることになるかもしれません!

楽器を始めたい方に対するワンポイントアドバイスも載せておくので、楽器一覧とともに、参考にしてみてください!

  • 吹奏楽に使われる楽器を全種類紹介します!
  • あまり見ないレアな楽器に出会えるかも!?

今回は一般的なフルスコアに則った順で紹介していきます。

フルート属 

ピッコロ

ピッコロは吹奏楽で最高音が出せる唯一の楽器です。

吹奏楽だけでなくオーケストラでも用いられ、同じく最高音を担当する楽器となっています。

小鳥のように可愛らしいパッセージから甲高く突き刺さるような音を出すことができ、基本的には人数が多い編成でも1本が用いられます。

フルート奏者が持ち替える楽器であり、吹奏楽ではピッコロのパートだけが用意されることが多くあります。

星条旗よ永遠なれのトリオ後のピッコロソロはあまりにも有名ですね。

  • 吹奏楽の中でも最高音を出すことのできる楽器
  • オーケストラでも使われており、フルート奏者が持ち替えるのが基本

ピッコロを始めたい場合

ピッコロの値段の相場は40-50万円です。

また、ピッコロはフルート奏者が持ち替えでふくという楽器であるためピッコロだけを始めるよりかはフルートを先にはじめておいたほうが奏法的にも得が多いです。

実際に演奏するととても音が通るため練習場所の確保が困難です。

総合的に見てピッコロを始める場合はまずはフルートからのほうが良いでしょう。

ピッコロの相場は40万円~50万円とされています。 

フルート

管楽器の中で一番有名な楽器ではないでしょうか?

透き通った音が魅力の楽器であり、吹奏楽の形態としてはそれぞれのパートに1本、多くても2本あれば良いという考えです。

  • 管楽器の中でも一番知名度の高い楽器
  • 吹奏楽の形態でも人気なパートとなっています

しかし、吹奏楽部などではフルートという楽器が圧倒的な人気を誇っているためクラリネット奏者よりフルート奏者のほうが多くいる現象がよく起こっています

フルートについてはこちらの記事で詳しくまとめていますので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

フルートは肺活量が一番必要な楽器? 初心者にとって何が難関?

フルートを始めたい場合

フルートというのは圧倒的な人気を誇っているため、楽器も安いモデルが多くあります。

初心者であれば10万円~の楽器で事足りるため、予算にあった機種を選んでみてください。

木管楽器の中ではランニングコストがさほどかからないため、リードなどの出費が辛いと感じてしまう場合はフルートはおすすめです

フルートを始めたい場合、初心者であれば10万円代から購入できます

経験上、フルートは最初の練習の段階で酸欠になりやすいのでこまめな休憩が必要です。

初めて楽器を触って楽しくなってきてもしっかりと休息を取りつつ練習してください。

吹奏楽部でフルートが人気なのはなぜ?経験を基にその理由を解説!

アルトフルート【特殊管】

フルートよりも少し大きいフルートであり、G管の楽器になります(フルートはC管ですね)

音域はフルートの4度下であり、この楽器が用いられるときは効果的に用いられます。

海外の吹奏楽作曲家であるジェイムズ・バーンズはよくアルトフルートを用いているため、聴いてみてください。

値段はちゃんと使うのであれば40万~と見ておいたほうが良いでしょう。

  • フルート族のアルト音域を担当するアルトフルート
  • アメリカの作曲家がたまに吹奏楽の編成に用いる場合があります。

【番外編】バスフルート 【特殊管】

吹奏楽では用いられませんが、アルトフルートよりも更に低い音を出すバスフルートがあります。

これは一般的にフルートアンサンブルやフルートオーケストラで用いられます。

音域はフルートの丁度1オクターブしたで、フルートオーケストラでは低音部、伴奏を担当します。 

  • 主にフルートアンサンブルの低音役で使われるバスフルート
  • ユニークな見た目をしており、姿勢を習得するのにも一苦労な楽器です

ダブルリード族

オーボエ

ソロ楽器として有名であるオーボエです。

基本的に1st 2ndの2本が最適であり、特別な大編成などではない限りは例外がありません。

吹奏楽のオーボエは基本的に2本います。

オーボエを始めたい場合

オーボエはその構造の複雑さから楽器の値段も少し高めです。

40万円ほどあればまともに吹けるのは購入することができます。

しかし、リードの作成コストや手間を考えると楽器代だけですむものでも有りません。

周りに教えてくれる指導者がいるかどうかをしっかりと確認した上で行動に移しましょう。

イングリッシュホルン(コールアングレ) 【特殊管】

オーボエより完全5度下の音を出すイングリッシュホルンです。

標準的な吹奏楽楽曲で用いられることは多くありませんが、用いられる場合は殆どの確率で目立つソロがあります

音色の特徴さから、オーケストラでは独奏楽器として扱われます。

基本的にはオーボエ奏者が持ち替えますが、学生の吹奏楽部では極稀にファゴット奏者が持ち替えた場合の方が都合がいい場合があるそうです。

吹奏楽ではあまり用いられないイングリッシュホルン

ファゴット(バスーン)

低音を担当する楽器です。

吹奏楽という形態の性質上、よく目立つ楽器ではありませんが非常に特徴的な音色であり、編成にいるかいないかでサウンドの質が変わってくる重要な楽器です。

運指の複雑さや、性質からして恐らく吹奏楽の管楽器の中で一番人口が少ないのではないのかと推測されます。

ファゴット奏者が身近にいるだけでもレアです!

ファゴットは低音を担当するダブルリードの楽器

コントラファゴット(ダブルバスーン) 【特殊管】

こちらはファゴットの1オクターブ下を出す楽器であり、管が長く渦巻いています。

非常にユニークな見た目をしているので、楽器を知らない人からすると不思議がられます。

オーケストラの吹奏楽編曲を演奏するときはよく用いられ、その太い音色は特徴的です。

コントラファゴットはファゴットの1オクターブ下を担当する楽器

クラリネット属

ソプラノクラリネット(エスクラ) 【特殊管】

日本ではソプラノクラリネットより、エスクラリネットのほうが親しまれている名称ですね。

クラリネットの完全4度上の音を出す楽器であり、非常に小さい楽器であるのも特徴的です。

大編成であれば一般的に楽譜は用意されていますが、稀に大編成であっても楽譜がない場合があります。

専属の奏者ではなくBbクラリネットの奏者が持ち替えで演奏します。

エスクラは目立つ楽器ですが、音程が不安定でとても難易度の高い楽器です

クラリネット( Bb A )

吹奏楽の主体であるクラリネットです。

吹奏楽出身の方であればBb管クラリネットが一般的ですが、オーケストラでは基本的にA管クラリネットが用いられます

オケではBb管よりA管クラリネットを用いることが多い

調性がフラットよりの時はオーケストラでもBb管楽器を使用しますが、吹奏楽で調性がシャープよりだからといってA管クラリネットを用いることは有りません

ただし吹奏楽でも極稀に作曲家がA管クラリネットを指定するという例外は存在します

クラリネットのいいところは? 魅力をまとめてみた!

クラリネットを始めたい場合

クラリネットは30万円もあれば初心者モデルは買うことができます。

リード代がかかりますが、オーボエほど難しいものでは有りません。

クラリネットは30万円代から購入することができます

また、独学で始めることも可能であるため一番始めやすいものかもしれません。

個体差が激しい楽器でもあるため、選定品や一緒に選定をしてくれる人と購入するのがベストです。

クラリネットは個体差が激しいので買う場合は注意が必要

クラリネットは初心者には難しい? 誰もが嫌うブリッジ音域の運指とは?


アルトクラリネット 【特殊管】

Bbクラリネットの完全五度下の音を出すアルトクラリネットです。

テナーサックスやユーフォなどの音域とかぶるため、主に対旋律(裏メロ)や伴奏などを担当します。

とはいえ、クラリネット特有の器用さも備えているためメロディを演奏することもあります。

吹奏楽でソロとして用いられることはあまりなく、音響の補強的な役割が強いです。

アルトクラリネットは主に対旋律をする楽器

バスクラリネット

Bbクラリネットの1オクターブ下の音をだすバスクラリネットです

バリトンサックス、ファゴットと同じ木管低音として扱われます。

発音の良さが特徴的であり、バスクラリネットの高音域もまたミステリアスな特質を持っています。

バスクラリネットは低音木管群の一員であり、発音の良さが特徴です。

コントラアルトクラリネット 【特殊管】

バスクラリネットの完全五度下の音を出す楽器であり、バスクラリネットよりも一回り大きい楽器になっています。

吹奏楽の標準編成で用いられるのはバスクラリネットまでで、この楽器が出てくる場合はかなり大規模な編成になっています。

コントラアルトクラリネットはかなり大規模な編成の吹奏楽曲で使われます。

コントラバスクラリネット 【特殊管】

コントラアルトクラリネットより更に大きい楽器です。

音域はバスクラリネットの1オクターブ下を出します。

めったに用いられることは有りませんが、オーケストラ編曲をやる際やこの楽器のsoloが求められている場合に使用します。

また、その扱われる機会の少なさから所有している団体も少ないため、演奏会などで見ることができればレアです!

サックス属(サキソフォン)

【番外編】ソプラニーノサックス

吹奏楽では主にソプラノサックスまでが用いられますが、ソプラノサックスの完全四度上を出す楽器です。

主にサックスアンサンブルやサクソフォーンオーケストラなどで使用されます。

ソプラノサックス

こちらは標準編成では用いられませんが、編成が大規模になるとよく使われる楽器です。

輝かしい音色を持っており、サックスの特性上多くソロが回ってきます

アルトサックス奏者が持ち帰ることがほとんどですが、至極稀にテナーサックス奏者が持ち替えをする場合もあります。

アルトサックス

吹奏楽で重要な存在であるアルトサックスです。

金管楽器とも木管楽器とも溶け合わせられる音の性質であり、用途もさまざまです。

サックスについてはこちらをまとめていますので、まだご覧になっていない方は参考にしてください。

アルトサックスを始めたい場合

サックスはその人気度と知名度、そして見た目のかっこよさから非常に人気です。

初心者モデルも多く出てますが、ここで注意しなくてはならないのが初心者が多いことを狙った悪質な商品です。

粗悪品を買ってしまい練習すると上達にも影響が出てしまうため、有名なブランドの初心者モデルを買うことが一番でしょう。

20万もあれば安全なサックスを買うことができます。

テナーサックス

アルトサックスの完全四度下、クラリネットの1オクターブ下の音を出すテナーサックスです。

主に対旋律を多く担当しますが、中低音のsoloも非常に魅力的です。

バリトンサックス

アルトサックスの1オクターブ下の音を出すバリトンサックスです。

木管低音として扱われ、主に伴奏を担当します。

見た目の存在感もありますが、音の存在感も大きく、木管低音といえばファゴット バスクラ バリサク 3つによって形成され、バンド全体のサウンドを支える役目を担っています。

さかなクンが担当していた楽器としても有名ですね。

バスサックス

テナーサックスの1オクターブ下の音を出す楽器です。

基本的にはバリトンサックスまでしか使われませんが、海外の作曲家の作品ではオプションとして書かれていることが稀にあります

ホルストの第一組曲ではこのバスサックスの譜面が存在します。

【番外】コントラバスサックス

ほぼサックスアンサンブルでしか用いられませんが、存在しています。

音域はバリトンサックスの1オクターブ下を出し、非常に大きい見た目が印象的です。

【番外】サブコントラバスサックス

バスサックスの1オクターブ下の音を出す楽器ですが、吹奏楽では用いられません。

また、世界で数本しか製造されていないため化石や美術品のような扱いをされています。

開発されただけされて、演奏用途や機能性的にはお世辞にも優れたものとは言えません。

トランペット族

【番外】ピッコロトランペット(バッハトランペット)

トランペットよりも更に高い音をだすピッコロトランペットです。

バッハなどの宗教音楽にも用いられるため、バッハトランペットとも呼ばれます。

吹奏楽で使われることは有りませんが、金八(金管八重奏)などの編成で用いられます

トランペット

吹奏楽で一番目立つと言っても過言ではないのでしょうか、トランペットです。

一番の華形楽器などと言われますが、トランペットの高音というのは奏者にとってもプレッシャーです。

音楽のクライマックスとともにトランペットの高音が使われるときは「絶対に外せない」というプレッシャーといつも戦っているのです。

トランペットを始めたい場合

トランペットを始めたい場合、木管楽器とは違い楽器本体代だけで始めることができます。

人気な楽器なため値段もピンきりで初心者であれば20万円もあればまともに演奏できる楽器が見つかります。

しかし、問題なのは演奏場所の確保です。

トランペットは金管楽器で大きな音を出すこともできます。

また高音を練習するとなってくると自宅ではかなり防音された設備でないと厳しいでしょう。

その代わりの方法として公園で練習するなどの方法もあります。

これらは実際に演奏家や音大生でもしていることなので、もし練習場所に困ったら公園を使ってみてください。

利用する際は必ず公園の利用規約を守るようにしましょう。

フリューゲルホルン

次に述べるコルネットと似ていますが、用途は違います。

Bb管とEs管が用いられ、トランペットと比較すると豊かで落ち着いた音が出ます。

その音質から、ソロだけでなくユニゾンによって音色を作る際にも作曲家に採用されます。

コルネット

トランペットと同じ音域を担当しますが、高音域ではきらびやかな音色が特徴的です。

また、トランペットよりも機能性がよく連符などはコルネットが担当する場合があります。

トランペットに比べて楽器が一回り小さいため、小学生の金管バンドなどではコルネットが優先的に採用される場合もあります。

ホルン

金管楽器のホルンですが、音がとても柔らかいため木管五重奏などでも用いられます。

吹奏楽では主にダブルホルンが使用されていますが、シングルホルンという単一の調の管だけで構成されたホルンも存在します。

マーチなどで裏打ちを担当することが多く、吹奏楽では「マーチのホルンといえば裏打ちのような定石が存在しています。

トロンボーン族

トロンボーン

一般的にトロンボーンと書かれていたら、テナートロンボーンのことを指します

吹奏楽ではテナートロンボーンにF管とバルブをもたせられたものも使用されます。

これらはテナーバストロンボーンなどと呼ばれることが多くありますが、日本だけで広まっている名前であり、海外ではテナーバストロンボーンとは呼びません。

バストロンボーン

標準の大編成であればTrb.3rdをバストロンボーンで吹く場合があります

主にトロンボーンと同じ動きをしますが、チューバなどの低音楽器と同じ動きもできることが特徴的です。

バストロンボーンの低音付近は非常に太く強い音がなります。

ユーフォニアム

中低音の金管楽器として使われるユーフォニアムです。

中低音といえば、ホルンと役割がかぶっているかと思いますがユーフォニアムのほうがホルンよりも下の音域を担当することが多く、音質や用途も変わっています。

ユーフォニアムの機動性の良さから、木管楽器と同じ連符を書かれる事が多いため、ユーフォニアム吹きにとってはそれが苦痛だったりします。

テナーチューバと呼ばれたりもします。

【番外編】 バリトン

ユーフォニアムとチューバのことを「バリチュー」と呼んだりします。

これはユーフォニアムに似た楽器であるバリトンというものが原因ですが、実はユーフォニアムとバリトンは似ていても全く異なる楽器です。

ユーフォニアムよりも明るい音が出ます。

チューバ

金管楽器の低音域を担当するチューバです。

その大きさから持ち運びが大変なことでも有名です。

C管、Es管、F管、Bb管が存在していてオーケストラと吹奏楽どちらでも用いられます。

【番外編】スーザフォン

これはチューバ奏者がマーチングの際に使用する楽器です。

チューバは楽器を持って長時間演奏することが不可能であるため考案されました。

日本では白い塗装のYAMAHAのスーザフォンが多く使用されている気がします。

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